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【なんで?】環境に優しいはずの太陽光発電で、自然が壊されているってホント?

太陽光発電ってエコじゃないの?

どうも、ゅゆるんです!

みんな、太陽光発電って聞くと、どんなイメージがある?「クリーンなエネルギー」とか「地球に優しい」とか、ポジティブなイメージが強いよね。

でも最近、「その太陽光パネルがたくさん集まった『メガソーラー』が、逆に自然を壊してる」ってニュース、見たことない?

「え、エコなはずなのに、なんで?」って、ちょっと混乱しちゃうよね。

今日はこの、ちょっと不思議な問題について、何が起きてるのか、そしてどうしてそんなことになっちゃうのかを、できるだけわかりやすくまとめてみるね!

そもそも「メガソーラー」って何?

まず基本から。メガソーラーっていうのは、「大規模太陽光発電所」のこと。

広い土地に、たくさんの太陽光パネルをずらーっと並べて、学校や町で使うくらいの大きな電力を一気に作る施設だと思ってくれるとOK。

地球温暖化の原因になる二酸化炭素を出さないクリーンな電気をたくさん作れるから、今の日本が目指している「脱炭素社会」にとって、すごく期待されているヒーローみたいな存在なんだ。

何が問題になってるの?3つのポイント

そんなヒーローのはずのメガソーラーが、なんで「悪役」みたいに言われちゃうことがあるんだろう? 問題になっているのは、主にこの3つ。

① 山の木が伐られて、土砂災害が心配

メガソーラーを作るには、とにかく広い土地が必要。そのために、山の木をたくさん伐採して、斜面を切り開いてパネルを設置することがあるんだ。

山にはもともと、木が根っこを張って土を支えたり、雨水を蓄えたりする「土砂災害を防ぐダム」みたいな役割があるよね。

でも、その木がなくなっちゃうと、山の保水力が落ちて、大雨が降ったときに土砂崩れが起きやすくなるんじゃないか?って心配されているんだ。

例えば、2021年に大きな被害を出した静岡県熱海市の土石流では、災害の起点の上流にメガソーラーを造るための盛り土があって、これが原因の一つになったんじゃないか、と専門家から指摘されているよ。(※これはいろんな原因が重なったとされていて、メガソーラーだけが原因だと決まったわけじゃないから、そこは注意が必要だけどね。)

② 景観が台無しに…

これは、その地域に住んでいる人にとってはすごく切実な問題。

家の窓から見えていたきれいな山の緑が、ある日突然、ぜんぶ銀色のパネルに変わってしまったら…って想像してみて。ちょっとショックだよね。

「美しい景観も大切な地域の財産だ!」っていう住民の気持ちと、開発側の「電気を作るための土地が必要」っていう考えが、ぶつかってしまうんだ。

③ 住民とのトラブル

「私たちの町にメガソーラーが建設されるなんて知らなかった!」 「業者からの説明が全然ないまま、いきなり工事が始まった!」

みたいに、建設の進め方をめぐって、住民と事業者の間でトラブルになるケースも全国で起きているんだ。中には、建設に反対する住民が裁判を起こす、なんていう話も珍しくないんだよ。

【一番大事】なんでそんなことが起きるの?

じゃあ、なんでこんな、良いことのはずなのに問題だらけ、みたいな状況が起きちゃうんだろう? その理由は、2つの「正義」がぶつかっているからかもしれない。

「地球の環境」 vs 「地域の環境」

この問題の根っこにあるのが、この対立構造。

  • 地球の環境を守りたい!: 地球温暖化を防ぐために、二酸化炭素を出す化石燃料じゃなくて、クリーンな再生可能エネルギーを増やさなきゃ!
  • 地域の環境を守りたい!: 私たちの身近な自然や、安全な暮らし、美しい景観を、開発から守らなきゃ!

どっちの言い分も、すごく大事な「正義」だよね。

「地球のため」という大きな目的のために、「身近な自然や安全が犠牲になっていいのか?」っていう、すごく難しくて、答えの出ない問いが、この問題の核心にあるんだ。

一部の事業者の問題

もちろん、メガソーラーを造っているすべての会社が悪いわけじゃない。

でも中には、利益を出すことだけを考えて、災害対策をちゃんとやらなかったり、住民への説明を適当に済ませたりする、ずさんな業者がいるのも事実。そういう一部の業者のせいで、「メガソーラー=悪」っていうイメージが広がってしまっている面もあるんだ。

じゃあ、どうすればいいの?解決に向けた動き

「もうメガソーラーなんてやめればいいじゃん!」って思うかもしれないけど、そう単純な話でもないんだよね。地球温暖化も待ってくれないから。

だから今、いろんな解決策が考えられているよ。

  • 国もルールを強化: あまりにも問題が多発したから、国も法律を厳しくして、一定規模以上のメガソーラーを造るときは、事前に「環境への影響がどれくらいあるか」を専門家が調査すること(環境アセスメント)を義務付けたんだ。
  • 住民と協力するケースも: 全国には、住民の意見をしっかり聞いて、自然への影響が少ない場所に造ったり、売電した利益の一部を地域に還元したりして、みんながハッピーになる形でメガソーラーを運営している場所もあるんだよ。

おわりに

私に彼氏ができるのはいつになるのでしょうか。